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専門家としての社会貢献。

世の中から偽造紙幣や文書の偽変造がなくなるのはいつの日でしょうか。確かに偽造は凶悪犯罪の一つであろうことは間違いありません。しかしながら、より凶悪な強盗・殺人などにくらべれば、命を奪う目的はないわけですから科される刑罰はそれより軽いと言えます。

最近ではあらゆる画像の撮影や再現がデジタル化され、かつ高精度化、低コスト化されたことから、偽造はより一層お手軽犯罪化し、紙幣や商品券など様々な偽造が出回っています。

私は1985年から紙幣や商品券、パスポートなどの印刷物と筆跡や印影などの文書偽造等の様々な偽造対策にかかわってまいりましたが、得られた結論は、「偽造がなくなる日はこない」というものです。欧米の研究者においては、偽造犯罪は言わば社会の安全弁であって根絶しないことで、より凶悪な強盗・殺人等の犯罪を抑止する、という考えもあるようです。

ここで、偽造通貨対策研究所における鑑定事例を紹介したいと思います。偽造米ドル等通貨に関する事例は割愛しています。私が携わる文書鑑定の多くは民事裁判における法律事務所からの依頼で文書鑑定業務を行っています。鑑定人の技量は数ではなく質であろうと存じますが、念のため実行数量(鑑定件数)をお知らせいたします。例は平成23年の1年間です。

1.筆跡鑑定書=14件
2.印影鑑定書=10件
3.鑑定意見書= 7件(筆跡に関する事案 5、印影2)
4.鑑定所見書=18件(筆跡に関する事案16、印影2)
5.その他鑑定= 5件(海上保安庁、千葉県警、コンゴ領事館、東京税関)

以上の案件を合計すると、年間54件の鑑定に関与したことになり、1ヶ月では4.5件の鑑定(鑑定書作成)をこなしていることになります。
この他鑑定書や意見書を発行しない面談鑑定や金融機関、その他民間事業者組合(質屋、チケット商)からの各種文書鑑定依頼、新聞社やテレビ局等の偽造事件に関する取材にも応じており、一民間人としては処理能力の限界に達していると考えています。

私を知る人からは、「忙しくて大変ですね~」と労いの言葉をかけていただきますが、この分野に限っては私が忙しいということは世の中にとってはよくないことであるのは間違いありません。早くひまになることを願ってやみませんが、なかなかそうはならない日々が続いているのです。先月も6件の鑑定依頼のご相談を受けており、最近では鑑定人を天職と考え、「来るならきてみろ、徹底的に見破ってやるぞ~」の意気込みで、やがて老朽化し引退するまで続けようと開き直っています。

日本シーディーアール株式会社 代表取締役 遠藤智彦