4 .拡大写真(表面)
 1)金種マーク部分の
          ハッチング
  裏面の4隅には金種マーク「100」の文字が角文字的なデザインで印刷されているが、縦画線の中のハッチングについて、真正券では決して均一な仕上がりではなく職人の手によるビュラン(彫刻刀)痕であることがわかりやす
い。

 しかしながら、偽造券ではあくまで均一な画線が続き機械的な風情を感ずるのである。

(左:真正、右:偽造)
2)時計台のデザインの差異
 裏面中央部に描かれた独立記念館の屋根部分の画線の有無あるいは濃淡について差異が見られる。真正券では極めて薄く、細い縦の画線であるが、偽造券では明瞭に描かれ印刷されている。

 むしろ偽造券のほうが出来映えがよい言る部分である。さらに、3時
の内輪郭線部分についているドットも偽造券には見られない。 時計台については、時計盤のデザイン的な見方から偽造券のほうが1〜2分すすんでいるとの見方もある。しかしながら、多分に情緒的な表現となるため、鑑定に際しては「あるか、ないか」の判断をすることが望ましい。

  ちなみに時計盤の部分をスーパーインポーズ法で重合鑑定を実施すると時計盤にやや回転ズレが認められる。
 
 
(左:真正、右:偽造)
3)外灯のデザインの差異
 裏面の左側にある外観的なには六角形に見える外灯の中に描かれた画線のデザインが、真正券では漢数字の「十」に、偽造券では片仮名の「ナ」字に見える。

 微妙な差異であるが、これをチェックポイントととして取り上げたのは、旧時代の偽造券スーパーK、スーパーノートにもこれと同じ特徴が見受けられたためである。その名残ではなかろうか。
 
(左:真正、右:偽造)
5 .紫外線写真(表面)
表面の連銀シールの横にはセキュリティースレッドが混抄されており、100$紙幣はこの部分に紫外線をあてると赤く蛍光発色を示す。 

  この発色の色は金種ごとに異なっており、1つの偽造対策になっている。
 
  本偽造券ではB級偽造券に見られるような用紙の変色発光は見られない。
(上:真正、下:偽造)
6 .透過光写真
 1)すかし
(上:真正、下:偽造)
 偽造券においてもすかしは用紙の抄造行程で真正券と同じ方法で漉き込まれているように見える。中央の肖像画と同じ人物の顔がすかしとなっている。

 実は真正券においてはすかしの顔のおもむきが異なる場合が多く泣き、笑いなどの表情が認められるのである
                              (左:真正、右:偽造)
 2)用紙の漉き(目)跡
 いわゆる用紙の漉き目跡について、CB券では金網フェンス状の斜めの交差状となっていたが、本偽造券では真正券と同様レンガブロックのように縦と横の漉き目となっている。

 鑑定に際し、この点注意が必要である。

(左:真正、右:偽造)
7 .赤外線写真(裏面)
  (Dバージョン)
 裏面は部分に赤外線インクが使用されており、赤外線をあてると大小2本の帯状にインクが透過して、画像が消えたように見える。 

 ところが、本偽造券でも真正券と同じように赤外線透過型のインクが使用されており、昨年大量に発見された偽造CB券と比べ、一段と進化したと言えよう。
(上:真正、下:偽造)
   赤外線写真(裏面)
   (CB券)
 昨年大量に発見された偽造券、CB券では真正券と異なり、大小2本の帯状透過痕は見られない。

 このため赤外線による鑑定が可能であった。
(上:真正、下:偽造)

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